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吉祥寺のナイキストア行ったら爽やかな店員にランニングシューズ買わされた話

どうも、更新滞りがちな大学生です。

 

暇な時かつ気が向いた時しかブログ更新しない意識低い系です。

 

水曜日の昼下がり、俺は吉祥寺のナイキストアに軽い気持ちで入った。

気づいた時にはナイキの紙袋が俺の手にはあった。

 

 

常々、ランニングを趣味にしたいとは思っていた。しかし、ここまでまんまとハマるとは。あの時、何が起こったのだろう。

 

 

どんよりとした天気、吉祥寺の街で、俺は遅めの昼食を日乃屋カレーで食っていた。

吉祥寺に来たからには、前から欲しいと思っていたものを見ていかなくては。

服?いや、今は特にこれといって欲しいものはない。

韓国語の教材?いや、そうじゃない。

ランニングシューズ?...

 

部活動での激しい運動をやめてからというもの、日常的な生活で支障が出ることはないが、運動をする状況では明らかに動けなくなってるのがわかる。

 

しかし、それよりも一番運動不足の影響が出るのは、睡眠である。

 

部活をやっていない大学生は勉強とバイトくらいしかやることがない。暇なのだ。頭は疲れても、身体は疲れない。そして、眠れない。そうして疲労が蓄積し、ついに2年が経ってしまった。

 

身体を疲労させればいいのか。スポーツか。そうか、この無限に続く疲労感を解消するものはスポーツだったんだな。でも、俺にはスポーツを共にやる仲間はいない。1人でできるスポーツといえば、

 

ランニング、か。

 

しかし、俺はランニングに耐えられるような靴は持ち合わせていない。ドクターマーチンのブーツじゃいくらなんでも走れない。4足あるスニーカーもどれも走ることは意図されていないだろう。

 

ランニングシューズを買わなければならないのか。俺の疲労が解消されるために、ランニングシューズを買うことは必要不可欠になった。

 

そして、吉祥寺にはナイキストアがある。俺が吉祥寺に来た理由、そんなことは最早なんでも良い。ナイキストアがあるなら向かうだけの話。俺は牛すじ煮込みカレーを早々に平らげ、店員と会釈をしてから通りに出た。

 

モダンな雰囲気のたたずまいの店舗。ここに答えがあるのか...?

 

開放的な内装の店内におもむろに入ると、佇んでいる爽やかなスポーツマンらしき店員がこちらを伺っている。店員の言いなりになってはいけない。殺られる前に殺る。これが自然の摂理である。俺は先制攻撃と言わんばかりの質問を浴びせた。

 

「ランニングを始めようかなと思ってるんですけど、ネットで調べたりしてもよくわかんなかったんで、詳しい人に聞いてみようと思って来たんですよね〜」

 

我ながら最高の先制攻撃だ。「右も左も分からない」感を出すことによって、アスリートマウントを取られることを回避できる。店員は、ナイキのラインアップを大まかに解説し始める。しかし、そんなことは俺の耳には入ってこない。俺はここで最高のシューズを選ぶだけ。

 

「もしお時間よろしければ、足のサイズや走り方を測定してから選ばせていただいてもよろしいでしょうか?」

 

畜生、一本取られたか。俺は「あ、お願いします」とやや小さめな声で言うしかなかった。裸足になると、特殊な測定器を取り出してきた店員は私の足のサイズを測り始めた。

 

「左足の方がやや大きいですね」

「アーチが高くなっているので、自分の足でも衝撃を吸収できるようになっています。理想的な足の形ですね」

 

そうなのか、俺の足は理想的な形なのか。

 

「では、走って見ますか」

 

そう言われると俺は試着用のランニングシューズを履き、ランニングマシーンの前に立たされた。

 

「どうぞ、乗ってください」

 

徐々にスピードが上がる。それに合わせて、自然と俺の脚は歩きから走りに変わっていた。

 

「それでは、走り方の動画を撮影しますね」

 

その言葉に緊張が走る。ランニング初心者のフォームにケチをつけてくるつもりか。

終わると、フォームを見せられながら、

 

「理想的なフォームだと思います」

 

ここまで褒められてよいものか。そして、単発のその店員は俺の走り方に合うというランニングシューズを二足選んで持って来た。

 

ペガサスとリアクト。

 

ペガサスは37年の歴史を持つ正統派。リアクトは最新のテクノロジーが詰まったハイテク系。

 

両方を履いて走っているうちに、俺の気持ちは徐々に動いていた。リアクトを履いた時、靴史上、最も気持ち良いと感じた。これに包まれて道路を走る画が思い浮かんだ。

 

「欲しい」という純粋な気持ちが、俺の中で燃え上がっていた。気づけば自分が今いくら持っているのかを計算し、レジの前にいた。

 

あっけなく敗北した。いや、シューズを二種類出された時、もっと言えば、フォームを測定された時に、勝敗は決していたのかもしれない。

しかし、後悔はしていない。俺はついに、この無限に続く疲労感から解放されるための道具を手に入れたのだから。しっかりとNike Running Clubのアプリも入れて、始動していきたい。

 

 

っていうね。別にナイキの宣伝とかじゃないけど、ナイキストアめっちゃよかったよっていう話でした。

 

以上。