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とある男子大学生が考えたこと、学んだことを書きます

【ネタバレ】なんとなく敬遠してた「何者」を今更読んだら自分の中の悪魔が死んだ話

何者。映画化されてましたよね。有村架純が「好きだった」とか言ってる予告編を何度も見たのを覚えていますよ。

 

なんとなく映画化された書籍ってミーハー感がして敬遠しがちなんですけど、たまたま読んでみたら愕然としたので考えたことを書いてみます。

 

 

 はじめに

あの、はじめに言っておきますけど、本のあらすじなどを書く気はありません。ていうか、あらすじなんて読んでも仕方ないでしょ。こんな記事見に来るの読んだ人しかいないでしょ、うん。

 

完全主観で自分が思ったことだけを書く。このスタイルで。

 

 

こんなことを思ってた

実は、こんな記事を書いてました。 

fromsomewhereearth.hatenablog.com

 

まあ、要約すると

 

一歩下がった視点を持つことでマウンティングしようとするのをやめよう

 

っていう話だったんですけど、この「何者」で与えられた命題というか、テーマと思いっきりかぶっているような部分があったので、正直びっくりした。

 

 

 

自分が怒られる

そんなこと言っててもさ、拓人くん視点で物語は語られるから(ここがずるいポイントではあると思うんだけど)、読者は「観察者」の視点で見ることになってしまう。軽く「読者は」とか言ったけど、完全に個人の見解だから違ったらごめん。謝るわ。

 

まあ、正直さ、理香さんみたいなやつ、ちょっと寒いなとか思ってたよね。隆良みたいなやつ、厳しいって思ってたよね。まあ、隆良は拓人くんと同じタイプだったけど。

 

自分で「一歩下がった視点はやめよう」みたいな記事書いといてさ、正直自分の中で悪魔(「観察者」視点)がまだまだ勢力を張ってたところはあるよね。一回痛い目見ないと改善されないんだろうね。拓人くんも俺も。「観察者」はみんなそうなんだろう。読者はこの本で、痛い目見れるんだよ。拓人くんより得なんだよ。

 

 

 

で、拓人くん視点で「観察者」になってるところを、いきなり打ちのめされる。打ちのめされるなんていうレベルじゃない。ボッコボコにされる。完全にオーバーキルです。死ぬまで殴られる。言葉で。こんなに「言葉で殴る」感のあるセリフ見たことないよ。

 

超怒られるわけ。

 

傍観してるだけじゃ何も起こらないって。自分が主体的に参加しないと何も起こらないって。

 

 

「観察者」経由のもがき

自分が観察者になることで人より上に立ったかのような感覚を味わおうとする時期って誰にでも来るような気がするんだよね。よっぽど素直に育たない限り。人間ってだれでもねじ曲がってるから絶対そういう時期来るんだよ。

 

拓人くんと理香さんは両方ねじ曲がってるけど、唯一の違いはその「観察者」ゾーンから抜け出せてるか抜け出せてないかだと思うんだよね。

 

理香さんは自分のやってることがカッコ悪いってわかってて、それをすることを選択してるわけだから、理香さんの方が、自分が動いてるという意味で一歩先を行ってる。

 

 

このスタンスは本当に大事だなと思う。自分でカッコ悪いと思ってることをできるって、最高にかっこいいと思わない?かっこいい姿を捨てることが、「かっこいい」に繋がるって超アイロニックじゃん。しびれるわ〜。

 

何も考えてない実行者と「観察者」経由の実行者は結果は一緒だけど本質は全然違う。でもそこに優劣はないと思う。自分が実際にアクションを起こせるっていうのはすごいこと。

 

 

そこを目指すしかない

勝手に決め付けるけど、俺らはもう「観察者」を大なり小なり経験してるわけで、そのハマり具合も人によって異なるとは思うけど、一度その味を覚えてしまった以上、もう無垢な実行者にはなれないわけで。

 

となると、俺らは観察者超越型の実行者になるしかない。もうそれしか道は残されてない。自分がカッコ悪いって思っていたことをやる。いやー、最初は絶対苦痛だろうなあ。いわゆる「痛い」行動をするしか道は残されてないんだから。少しでも自分が成長できる可能性がある、もしくは自分を大きく見せられる、そんなことを、傍観せず、主体にならなくてはいけない。

 

 

俺らはクズだから、理香さんを目指さなきゃいけないんだよ。

 

 

俺の中の悪魔は死んだ

まだ生きていたよ。頭ではわかってるつもりでも、「観察者」の癖は出てしまう。「あんなことは恥ずかしくてできない」みたいな感覚、1年生からインターンしてる人Facebookで見ると思ってたよ。

 

でもそんなこと考えてると、自分で自分を縛ってるんだよね。もう何もできなくなっちゃう。全部ダサいから。

 

でも、理香さんにボッコボコに叩かれて、そんな悪魔がいなくなったよ。実は観察者が一番ダサいっていう1ランク上の回答いただいちゃったからね。

 

もうそんな悪魔は自分で殺すよ。実は「死んだ」でも「殺された」でもなくて、この本を読んで俺が「殺した」のか。やっと主体的になれるんじゃないかっていうワクワクがあるよ、今。

 

 

拓人くんが正しい部分もある

散々観察者をこき下ろしてきたけど、拓人くんが部分的に正しいなって思ったのは、想像力に関する話。

 

想像力のない奴は自分のSNSの投稿を他人がどう見るかを想像できない。っていう類のことを言ってた。それはそう。でも、先輩に「もっと想像力のあるやつかと思ってた」って言われる。これどういう意味かっていうと、

 

観察者超越型(理香さんとギンジ)がいるっていう事実に気づけてないってこと。自分より上がいないと思ってる。それが拓人くんの場合命取りになってる。自分が重要視する想像力が実は足りないことに気づいてない。

 

 

観察者超越型の存在を知った今、SNSの投稿も絶対にバカにできない。

 

 

まとめ

まとめると、道を示してくれてありがとうって話だ。悪魔の殺し方を教えてくれてありがとうって、朝井リョウに言いたいね。もう朝井リョウ好きになっちゃうよ。