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とある男子大学生が考えたこと、学んだことを書きます

若きウェルテルの悩みはアルベルトの悩みだった

どうも、古典文学を読んでるとかっこいいと思ってる大学生です。

 

ブックオフで安く売ってた「若きウェルテルの悩み」を読んだ。他の人の感想とか調べても、「心情の描写が〜」とか「理性と感情とのはざまで〜」とか「死の意味が〜」とか、それっぽいことをぐちゃぐちゃ言ってる感想が多くて、そういうの嫌いなんだよ、マジで。

 

だから、それを反面教師にして、できるだけ自分の言葉で率直に、思ったことだけを感想にして語ろうと思う。

 

 

 

誰に一番近いのか

この小説は、主要登場人物3人(ウェルテル、ロッテ、アルベルト)のうち、誰に読者自身の境遇が一番近いかで感想は大きく違ってくるだろうと思う。

 

ウェルテルをどう見るかが感想を分けると思う。ある人は、ウェルテルを魅力的な人間だと評価するし、ある人はウェルテルを狂人だと言う。

 

逆に言えば、この「若きウェルテルの悩み」を読むことで自分がどんな人間なのかを知ることができるのかもしれない。

 

ちなみに、俺はウェルテルが大嫌いである。

ウェルテルに近い場合

ウェルテルが人妻に恋し、ほとんどストーカーじみていくのに共感を示す人は、チキンであり恋愛弱者である(断言)。ウェルテルが嫌いな俺のバイアスがかかってることに注意してくれ。

 

本作のメインテーマである、ウェルテルが陥った禁断の恋っていうのは実生活ではほぼない。はず。ほぼすべての人が、禁断の恋を経験したことはない。人妻に恋したことある奴はそうそういないだろう。

 

だとしたら、ウェルテルに深い共感を示す人はなぜ共感しているのだろう。「禁断の恋」に共感しているのではなく「叶わぬ恋」に共感しているんだろう、多分。あと、自分の心の中で想像して勝手に盛り上がっちゃうところも、多分共感ポイントとしてあると思う。

 

みんなそんな壮絶な恋を経験してるんだね。でも、根拠もなく勝手に「絶対あの子俺のこと好きだわ」的な考えをしちゃうのは、恋愛弱者のすることじゃん、完全に。

 

そして結局、ウェルテルはロッテへの情熱があるっぽく振舞ってるけど、社会の目を気にするようなチキンだったってことだ。で、「ロッテちゃん俺のこと好きなのにな〜」と想像して勝手に盛り上がる。

 

死ぬほど情熱あるなら略奪しちゃえよ。ロッテが自分のこと好きだったらなおさらそうでしょ。普通はそうだけどウェルテルはそうじゃない、チキンで狡猾だから。

 

死を道具として使ってるよね。ロッテへの想いを綴った遺書とか読んでて鳥肌立ったもん。嫌悪感がすごい。死ぬことで個人の感情を動かすのは、ずる賢い人しか思いつかないだろう。

 

 

ロッテに近い場合

ロッテに近い人は男性にはあまりいないかもしれないけど、もしいたとしたら、ちゃらんぽらん。聞こえをよくすると、恋愛体質。そんなによくなってないか。

 

明らかに自分に好意を持っている異性がアプローチしてくるのを嫌がらないし、それを快く受け入れる。この女何考えてんの?って感じ。結局アルベルトが良いのに、ただその時の勢いだけで近づこうとしてくる男にいい顔してさ。故意か故意じゃないかわからないけど、いわゆる「チャラい」ってやつだよね。

 

それか、ロッテに共感する人はモテない人だと思うんだよな。恋愛経験のない人は、いざチャンスが訪れると経験がある人よりも浮気をする可能性が高いという俺の持論もあるんだけど、ロッテにはいいイメージは持てない。

 

多分、根が恋愛体質なんじゃないかと思う。

 

 

アルベルトに近い場合

やっと俺。普通に読んでると、「妻に変な男が寄ってきて最終的に自殺する」っていう話に見える。見えるというか、実際そう。「若きウェルテルの悩み」のなかで一番の被害者がアルベルトだと思う。もうね、「アルベルトの悩み」にタイトル変えたほうがいいわ。

 

あの、彼女とか奥さんがいる人ならわかると思うんだけど、ウェルテル気持ち悪すぎない?自分の彼女にアプローチしてきて挙げ句の果てには割と強引にキスして「彼女の愛が唇を通って伝わってきた」とか言ってる男って気持ち悪いなんてレベルじゃねえぞ。

 

もう嫌悪感しか抱かないわ。

 

ロッテもロッテよ。変な男に思わせぶりな態度見せてんじゃねえよ。だから勘違いが加速するんだよ。これってもう浮気にカウントしていいレベルだと思うんだよね。明らかに友情という関係ではないんだもん。

 

でも、ウェルテルをぶん殴ったりしないアルベルトは本当に人格者だと思う。ロッテをそれだけ信頼していたんだろうね。いや、それでもよ、ロッテ頼むわ本当に。絶対不安だと思うよ、いくら信頼しててもさ、変な男と仲良くされるとさ、不安なんだわ。そういうもんだわ。

 

もう彼女にキスされて死なれるとかね、最低だろと。逃げてんじゃねえぞと。

 

 

まとめ

読んでて、本当に嫌悪感しか感じない、グロテスクな小説だった。これは俺がアルベルトに共感してしまったのが原因だとは思う。ウェルテルの方に共感できればなあ。もっと楽しめただろうに。なんだかもったいないような気がする。

 

大衆向けに書かれた小説だし、当時の人の気持ちになって、死の意味とか研究し始めちゃう前に、自分が最初に思ったことだけを書いてみました。

 

おしまい。

 

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