地球のどこかから発信するBlog: From somewhere on the earth

地球全体に向かって喋る: Speak to the whole earth

世界史を学んでないやつが国際を気取るな

自分は、とある国際系の大学に在籍しているんです。

f:id:pshup:20170209004804p:plain

 眩しい人たち

みんな割と国際問題に関心がありますというような顔をして暮らしているんです。それはすごく良いことです。とても立派な志だと思います。自分は全然関心ないんですけどね。

 

俺は根暗な人間なので、国際貢献なんか人生の目的に掲げちゃっているようなポジティブ思考の人たちを見ると、眩しすぎて目がくらみます。

 

歴史のエンドユーザー

そんな人たちに言いたいことがあるんですけど、

 

国際問題に首を突っ込みたいのなら、とりあえず世界史はやれ。

 

第二次世界大戦がどんな経緯で起こったのかも知らずに平和を語らないでくれ。

 

授業でやる内容なんて大体アカデミックでさ、人文科学系統だったらなおさら具体例として歴史上の出来事が出てくることもあって、俺も歴史の具体例をベースに話がしたいときがあるのにいいいい。なんでお前ら知らねえんだよおおおおおお。

 

ファシズムはダメだ」とか言ってファシズムがなんだったのか知らない。知ってんのは「ヒトラー」「戦争」「虐殺」とか。そんなんでFacebookに長文政治ポストすんなよ。みんな平和がいいって思ってるのは一緒だから。それを今更宣言されても困っちゃうから。感想だったら別に人に見せびらかす必要もないから。ニュース記事とかにコメントしとけばいいのに。

 

安直に答えを求めすぎているんです。誰かが「◯◯はダメだ」っていう答えを出してくれたら自分が楽なんですよ。原因とか、それによって引き起こされた出来事とか、そういうのは全部すっ飛ばして答えに飛びついてるんです。もうそれって...

 

歴史のエンドユーザーだぞ!!!!!

 

思考のフレームワーク 

人は因果関係で物事を把握する生き物です。結果から原因を追求するし、過去の経験(因子)から次に起こることを予測します。それが僕たちの思考の一番大きな枠組みだと思います。なにか未来について語っているときはみんななにかしらの根拠を自分の心の中に持っているんです。

 

そういう意味で国際的な観点から未来をよくしていくために必要なのは経験です。それも主観の経験じゃなくて、人間全体としての。

 

人間全体の経験=歴史

 

ですよね。

 

歴史を学ぶ意義ってそこにあると思うんですよね。こうしたらこうなるとかわかるようになると思うんですよ。失敗した原因は回避できるようになると思うんですよ。

 

国際人として世界を動かしていきたい人が、自分個人の経験とか、人の主観が入った又聞きなんかだけを思考するための根拠にしてほしくないんです。それって僕たちみたいな一般人が急にジャングルに置いてかれるみたいなことじゃないですか。

 

俺は、私は、手探りでどうにか生き延びる!みたいな眩しすぎる人もいるかもしれないですけど、その人の社会的地位によっては人間全体の損失になるかもしれないんですよねえ。火を起こす方法とか食べられる植物とか水の集め方とか絶対知っておいたほうがいい知識ってあります。

 

歴史の場合は話が大きすぎて、自分個人が生きていく分にはなくてもまあ問題ないからその点を忘れてしまう人が多いんでしょうね、多分。

 

まあ、自分が世界を引っ張っていく人間になるようには思えないので、そうなるであろう人たちにそれを言うことで貢献できればなって感じです。あまりにもまわりにそういう人が多いので。